自然栽培をやると、慣行栽培の技術も上がる理由
「自然栽培してる人」と聞くと、
慣行栽培を否定してるイメージを持たれることがあります。
でも、うちは逆です。
自然栽培もする。
慣行栽培もする。
その理由はシンプルで、
👉両方やると“作物を見る力”が上がるからです。
和歌山のみなべ町で梅を作っていると、
毎年同じようにはいきません。
雨の量。
気温。
湿度。
病気。
樹の勢い。
全部違う。
だからこそ、
「なぜ今こうなっているのか」を考える必要があります。
慣行栽培では、
肥料や農薬を使って安定させる技術があります。
これは本当に大事。
実際、梅みたいに収量や品質が経営に直結する作物は、
安定させる技術がなかったら成り立ちません。
でも自然栽培を始めると、
その“安定”のありがたさと難しさが逆によく見えてきます。
例えば。
肥料を入れないと、
樹の力がそのまま出ます。
根が弱ければ葉も弱い。
土が悪ければ伸びない。
無理して実を付けていれば樹勢が落ちる。
ごまかしが効きません。
だから自然栽培では、
「今どういう状態なのか」を細かく見るクセが付きます。
・葉の色
・枝の伸び
・節間
・樹勢
・根の状態
・草の種類
・土の乾き方
こういう細かい変化を見るようになる。
すると不思議なことに、
慣行栽培でも異変に早く気付けるようになります。
「この樹、ちょっと無理してるな」
「この畑、根が浅くなってるな」
「ここ、病気が出る前の雰囲気あるな」
そういう感覚がかなり変わります。
つまり自然栽培って、
“何もしない栽培”じゃなくて、
👉“観察力が必要な栽培”。
だから難しい。
でもその経験は、
慣行栽培にもめちゃくちゃ活きます。
逆に慣行栽培をしているからこそ、
自然栽培で「どこが限界なのか」も見えます。
収量。
再現性。
病気への耐性。
経営とのバランス。
理想だけでは続かない世界だからこそ、
現実も知る必要がある。
だからうちは、
自然栽培か慣行栽培か、ではなく、
👉「どうすればもっと美味しく、いい作物になるか」
そこをずっと考えています。
梅も。
とうもろこしも。
まだまだ挑戦中です。
でも、だから面白い。
毎年違う。
毎年失敗もある。
毎年発見がある。
農業って、
結局そこが一番楽しい気がします。
和歌山・みなべ町で、
今日も梅と向き合いながら、
少しずつ技術を積み重ねています。