自然栽培と慣行栽培、両方やるから見えてくること
「自然栽培だけやってます」
「慣行栽培だけやってます」
農業って、どっちかに分かれて話されることが多いです。
でも実際やってみると、そんな単純な話じゃない。
うちは慣行栽培もやるし、自然栽培もやってます。
だからこそ見えてくることがあります。
今日はそんな話を書いてみます。
慣行栽培は“簡単”ではない
まず最初に言いたいのは、
慣行栽培=楽、では全くないということ。
むしろ逆。
・病気の予防
・樹勢管理
・剪定
・肥料設計
・水分管理
・収量バランス
全部ミスすると、すぐ結果に出ます。
梅なんか特にそう。
去年の管理が今年に出るし、
今年の管理が来年に返ってくる。
だから積み重ねがそのまま品質になる。
農薬や肥料を使っていても、
技術がなければ安定しません。
逆に言えば、
慣行栽培をちゃんとやれてる農家さんは本当にすごい。
自然栽培は“誤魔化しが効かない”
じゃあ自然栽培はどうか。
これもまた全然別の難しさがあります。
肥料を入れない。
農薬を使わない。
すると何が起こるか。
👉樹の状態が全部そのまま出ます。
・根が弱い
・土が締まってる
・水の流れが悪い
・微生物環境が崩れてる
・樹に無理をさせてる
こういうのが全部表面化する。
つまり自然栽培って、
“本来の状態が見えやすい栽培”なんですよね。
だから難しい。
でも逆に、状態が良い時は理由がある。
ここがめちゃくちゃ面白い。
両方やると、技術がつながる
実際やってて感じるのは、
👉自然栽培と慣行栽培は対立じゃない
ということ。
自然栽培で見えてきたことが、
慣行栽培にも活きる。
逆に慣行栽培で培った管理技術が、
自然栽培でもめちゃくちゃ重要になる。
例えば剪定。
自然栽培だから剪定いらないなんてことは全くない。
むしろ大事。
光の入り方、風通し、枝のバランス。
ここが崩れると病気も出やすくなる。
だから結局、基本技術が強い人ほど自然栽培も強い。
最近それをすごく感じます。
梅もとうもろこしも、まだまだ挑戦中
うちでは梅だけじゃなく、
無肥料・無農薬の自然栽培とうもろこしもやってます🌽
正直、簡単ではないです。
でも毎年見えるものが変わる。
・土の変化
・根の張り方
・味の違い
・虫の出方
・生育のクセ
こういう積み重ねが本当に面白い。
去年より少し良くなる。
また失敗する。
また考える。
その繰り返し。
農業って結局そこなんかなと思います。
“どっちが正しいか”ではなく、“どう向き合うか”
最近よく思うんです。
自然栽培が偉いとか、
慣行栽培が悪いとか、
そういう話じゃない。
本当に大事なのは、
👉作物をちゃんと見てるか
👉土をちゃんと見てるか
👉毎年改善しようとしてるか
そこ。
うまくいってる畑って、
栽培方法関係なく空気感が違う。
逆に、雑になった畑はすぐわかる。
農業ってごまかせない。
だから面白い。
最後に
自然栽培も、慣行栽培も、
まだまだ勉強中です。
でも両方やるからこそ、
見えてくる景色がある。
梅も、とうもろこしも、
もっと美味しくできる気がしてます。
今年も挑戦です💪
和歌山で梅づくりをしながら、
そんな日々を積み重ねています。