梅の剪定|樹形別の考え方と切り方 開心自然形・低樹高仕立て・自然栽培の違いを解説

梅の剪定は「樹形」で考え方が変わる

梅の剪定は、すべて同じやり方ではありません。

どんな樹形を目指すかによって、

  • 切る枝
  • 残す枝
  • 切り返しの強さ

が変わります。

この記事では、

  • 開心自然形
  • 低樹高仕立て
  • 自然栽培向けの樹形

この3つを軸に、剪定の考え方と失敗しないポイントを解説します。

 

梅の代表的な樹形3タイプ

梅の樹形は、大きく分けて次の3つに考えると分かりやすくなります。

  1. 開心自然形(基本・標準)
  2. 低樹高仕立て(作業性重視)
  3. 自然栽培向けの樹形(樹勢重視)

開心自然形の剪定ポイント【基本形】

開心自然形は、初心者にも最もおすすめの基本形です。

開心自然形の特徴

  • 主枝:2〜3本
  • 主枝角度:45〜60度
  • 樹冠の中心を空ける

内部まで光と風を入れ、

結果枝を長く使うことが目的です。

開心自然形の剪定方法

  • 主枝以外の太枝は整理する
  • 主枝の先は毎年50〜60cmで切り返す
  • 内向き枝・交差枝・徒長枝は切る
  • 細く短い結果枝を多く残す

👉 **「太枝を減らして、細枝を残す」**が基本です。

開心自然形でよくある失敗

  • 主枝を増やしすぎる
  • 主枝の切り返しをしない
  • 内部が混み合う

これを放置すると、

樹勢が先端に偏り、実がなりにくくなります。

低樹高仕立ての剪定ポイント【作業性重視】

低樹高仕立ては、

脚立を使わず作業できる樹形を目指します。

低樹高仕立ての特徴

  • 樹高:約2m
  • 早く実を取れる
  • 管理・収穫が楽

低樹高仕立ての剪定方法

  • 1〜3年目までは開心自然形と同じ
  • 4年目以降、主枝先を5〜10cmで切り返す
  • 結果枝よりも緑枝を残し実をつける

👉 樹高を抑えるため、主枝が高くなりすぎないように4年目から主枝の先を5〜10cmで切り返す。

低樹高仕立てで注意する点

  • 主枝を5〜10cmと短く切り返すため樹勢が強くなりやすくなります。その結果、結果枝がでにくくなるため、緑枝を多く残し次の年に実をつけるようにする
  • 少し長め(1m程度)の緑枝も残せる枝(結果枝や60cm程度の緑枝)がなければ切らずに残す

必ず主枝の先は切り返すこと、緑枝を多めに活用することが大切になります。

自然栽培向けの剪定【考え方が全く違う】

自然栽培では、

樹勢を落とさないことが最優先になります。

自然栽培向け剪定の考え方

  • 無肥料・無農薬前提
  • 樹の自己回復力を活かす
  • 剪定は「抑える」より「整える」

自然栽培向けの剪定ポイント

  • 下向き枝・細かすぎる結果枝は整理
  • 徒長枝をあえて残す
  • 樹勢が落ちている木は株元の結果枝と下向きの枝は徹底的に切る
  • 下向きの枝や株元の結果枝は樹勢の低下をまねくので弱っている木ほど、下向きを切り真上に伸びている枝を残す

👉 慣行栽培とは真逆の判断になることが多くあります。

自然栽培でよくある失敗

  • 慣行剪定をそのまま当てはめる
  • 切りすぎて樹勢が回復しない

自然栽培では

「剪定しない勇気」も大切です。

 

樹形別|剪定判断の早見表

樹形       剪定の考え方

開心自然形    標準・バランス重視

低樹高仕立て   樹高制限、緑枝活用

自然栽培     樹勢最優先、切り控え

 

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まとめ|樹形を決めれば剪定は迷わない

  • 樹形=剪定の設計図
  • どの形を目指すか最初に決める
  • 樹勢を見ながら毎年微調整する

この考え方で剪定すれば、

梅は安定して実をつけ続けます。