うめしごとは、1年で終わらない

うめしごとは、1年で終わらない

梅農家の仕事って、
収穫の時期だけ忙しいと思われることが多いです。

でも実際の「うめしごと」は、
一年中ずっと続いています。

今の時期なら収穫前の最終管理。
枝を見て、葉を見て、実を見て、天気を見て。

「今年の梅はどうなるか」

それを毎日考えながら動いています。

梅は、急に良いものができるわけじゃない。

冬の剪定。
春の管理。
病気対策。
土の状態。
水の抜け。
樹の勢い。

全部が積み重なって、
やっと収穫につながります。

だから梅農家は、
収穫して終わりじゃない。

むしろ収穫は、
今までやってきたことの“結果発表”みたいな感覚です。

最近よく思うのが、
うめしごとって本当に技術職やなってこと。

ただ実を採るだけじゃない。

枝の一本で来年が変わるし、
葉の色で樹の状態が見える。

同じ南高梅でも、
作る人によって全然違う。

だから面白いし、難しい。

うちは慣行栽培も自然栽培もやっています。

どっちが上とかじゃなく、
両方やることで見えることがある。

肥料を使う栽培だから分かること。
無肥料・無農薬だから気づけること。

その両方を行き来しながら、
もっと美味しい梅を作りたいと思っています。

最近は自然栽培の梅にもかなり力を入れていますが、
正直めちゃくちゃ難しいです。

ごまかしが効かない。

樹の状態、土の状態、環境。
全部そのまま結果に出ます。

でも逆に、
状態が良い時は本当に梅が力強い。

これが自然栽培の面白さでもあります。

そして、こういう日々の積み重ねを
もっと知ってもらいたいと思って発信しています。

「梅ってこんな風に作られてるんや」

そう思ってもらえるだけでも嬉しい。

うめしごとは、派手ではないです。

地味な作業も多いし、
毎年同じようで毎年違う。

でもその積み重ねが、
美味しい梅につながっていく。

今年も収穫まであと少し。

最後まで気を抜かず、
良い梅を届けられるよう頑張ります。