自然栽培だけでは届かない。だから慣行栽培の技術も磨く。
最近よく思う。
自然栽培をやってると、
「自然栽培だけが正解なんですか?」
って聞かれることがある。
でも自分は、そうは思ってない。
むしろ逆で、
自然栽培を本気でやればやるほど
慣行栽培の技術の大切さもわかってくる。
どっちかを否定したいわけじゃない。
どっちも必要。
だからうちは、
自然栽培も慣行栽培も両方やってる。
自然栽培は“ごまかし”が効かない
無肥料・無農薬。
言葉だけ見るとシンプルに見えるけど、
実際はめちゃくちゃ難しい。
肥料を入れない。
農薬にも頼らない。
つまり、
樹そのものの状態が全部そのまま出る。
根が弱ければ葉に出る。
土が悪ければ生育に出る。
水のバランスが悪ければ実に出る。
逃げ道がない。
だから自然栽培をやると、
「本当に樹が健康か?」
を深く考えるようになる。
ここで得られる感覚は大きい。
でも、自然栽培だけで全部解決するわけじゃない
今年も全国で雹被害のニュースが出てた。
これは自然栽培でも慣行栽培でも関係ない。
雹が降れば実は傷つく。
異常気象が来れば樹も弱る。
自然栽培だから守れる、
慣行だから絶対安心、
そんな単純な話じゃない。
農業は自然相手。
だからこそ、
いろんな技術を持ってる人が強い。
病気を抑える技術。
樹勢を整える技術。
剪定で光を入れる技術。
水を読む技術。
全部必要。
慣行栽培にも、本気の技術がある
たまに
「慣行栽培=簡単」
みたいに言われることがある。
でも実際は全然違う。
慣行栽培もサボればすぐ結果に出る。
病気も出る。
樹も暴れる。
品質も落ちる。
むしろ安定して高品質を作り続けるには、
かなり高い技術が必要。
薬を使えば終わり、じゃない。
・いつ打つか
・何を組むか
・樹勢をどう見るか
・天気をどう読むか
全部経験。
だから自分は、
慣行栽培の技術ももっと伸ばしたいと思ってる。
両方やるから見えるものがある
自然栽培だけやってたら、
気づけなかったことがある。
逆に慣行栽培だけでも、
見えなかったことがある。
無肥料で育てると、
「土の状態」がめちゃくちゃ重要なのが見える。
慣行栽培を本気でやると、
「管理の精度」の重要さがわかる。
この両方がつながると、
畑を見る目が変わってくる。
だから最近は、
どっちが上とか下とかじゃなく、
“どう活かすか”の方が大事やと思ってる。
まだまだ挑戦は続く
自然栽培の梅。
自然栽培のとうもろこし。
簡単じゃない。
でも挑戦してるから見える景色がある。
そしてその経験が、
慣行栽培にも返ってくる。
逆もある。
だからうちはこれからも両方やる。
技術を磨く。
失敗もする。
でも積み重ねる。
その先に、
もっとおいしくて、もっと安心できる作物があると思ってる。
和歌山の梅農家として、
まだまだ挑戦していきます。